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『原始反射について』
2023/12/29
こんにちは!セレッシュル上前津 作業療法士の磯和です。
さてさて今回は当事業所の作業療法士として初のブログ投稿ということで、何を書こうかな、作業療法士としてどういう情報を発信すれば喜んでいただけるかな、このテーマはちょっとマニアックかなと、悩んだのですがこのブログを見てくれるような人はきっと少し専門的な目線の話の方が面白いかなと思いテーマを決めました。
ずばり“原始反射”についてです。
子どもを育てた経験のある方ならどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?しかしながら原始反射がどういうものか、なぜそれが子どもを育てていく中で大切なのか答えられる人は少ないのではないかなと思います。
原始反射というのは新生児期において特徴的に観察される反射的行動の総称をいいます(広辞苑)。
簡単に言うとまだ生きる力や考える力が備わっていない赤ちゃんの時代を生き抜くための反射です。赤ちゃんが生きていくために重要な行動の一つに食事、つまりお母さんの母乳を飲むという行動がありますね。例えばその母乳を飲むという行為にも以下に示す原始反射が関わっています。
◆探索反射(ルーティングリフレックス):赤ちゃんの唇や口まわりに何かが触れると、その何かを探して首を上下左右に回す反射。
◆吸啜反射:唇に触れたものに反射的に吸い付き、吸引する反射。
→これによりお母さんの乳首の位置を探り、母乳を飲む動作が自動的に行えるようになっています。
これらの他にも代表的なものにモロー反射や把握反射などたくさんの原始反射があります。
さて、ここまで原始反射がどういうものか簡単に説明させていただきましたがこの後の話も一気に書いてしまうととても長い文章になってしまうので一旦ここで区切らせていただきたいと思います。
次回は“脳”の話からなぜ子どもを育てるうえで原始反射をみることが大切なのかをお伝えしていきたいと思います。
よろしければまた覗いてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で!読んでいただきありがとうございました。
作業療法士 磯和海里